福島市のピアノ教室「にこにこ千穂 音楽教室 Sun Sing Smile」

福島市でピアノ教室をしております渡辺千穂です。元特別支援学校音楽科教諭の経験を生かし丁寧なレッスンを行っています。

私の創作曲♪「ありがとう」(15)

 皆様、こんばんは。今日は、5月7日(火)私の休日!

私のお教室は月・火は定休日なのです。

 

 今日は朝から春らしい良い天気!

ゴールデンウィーク明け初日。皆様はいかがお過ごしですか?

私は、今日は自分の定期の通院日なので、かかりつけの病院に出かけましたが、

やはり、とても混んでいました!

病院や銀行などは、この日を待っていた方が多いですよね。開いていて良かったです!

 

 ところで、私はゴールデンウィーク関係なしに、私はいつも通り。普通に過ごしていましたが、今日からお勤めの方や学生さんは、心と身体を日常の生活に戻すのに、少し時間がかかりそうですね。少しずつ、少しずつ、ゆっくりとがんばって下さい。

 

 さて、今日は、火曜日。“私の思うこと”など、つれづれなるままに書いております。最後までお付き合いいただけたら、うれしいです。

 

 少し前から、私のライフワークである創作のお話をさせて頂いております。

私の創作曲♪「ありがとう」が、出来上がったいきさつや自分の思いなどを、この火曜日に少しずつ書かせて頂いています。

 

 では、前回のあらまし~

この楽曲は今から11年前の二月頃に作り始めました。

当時、私は、郡山にある支援学校に勤務していました。

私が、創作した♪「ありがとう」は、周りの先生方のご協力を得て、それまで私が経験したことのない未知の世界に私をどんどん連れていってくれることになるのでした。

そして、その飛躍のお話の前に、私が、何故、この♪「ありがとう」を創作することが出来たのか?

 実は、私は、40代半ばに甲状腺腫瘍という病気になり、この病気になったことで、大きな大きな人生の学びを得ることができたのでした。今から15年前のお話です。

 

 私は、当時、私のかかりつけの病院でエコー検査をした時に、甲状腺に腫瘍があることが分かり、悪性の疑いがあると医師から告げられました。いろいろありましたが、私はようやく手術をお願いしたいと思うことができる素晴らしい医師に出会うことができ、入院して手術を受けました。手術後、あまりの苦痛と痛みに悩まされましたが、ある若い先生のピュアなお心に触れ、暖かいお言葉を頂き私は救われました。一方、残念な体験もあったけれど、反面教師とすることとして・・・。そして、日に日に私の身体は回復に向かい、10日間程度の入院を終え退院。自宅療養をして、いよいよ職場復帰となりました。

 その間、健康な時には、全く気が付かなかったことに気づくことができるようになったり、貴重なさまざまな小さな発見があったりしました。

 というところまで書かせて頂きました。

 

~今日はその続き~

 ~今回からお読みになる方もいらっしゃるかもしれないので、まず、最初に、これからお話することは、「私はこうして病気を克服しました。すごいでしょう!」というようなある意味、病気自慢の優越感に満ちたお話ではないし、「私は、こんな病気になりました。かわいそうでしょう!」という人様に同情を求める劣等感に満ちたお話でもありません。

 どんな人でも、ある時、いきなり、良いことも悪いことも訪れると思います。

本当になんの前触れもなく、急に訪れます。良いことがやってきた場合は、うれしいけれど、悪いこととなると、ただただ、うろたえ、どうしてよいのか、まるで分からず・・という状態になりますね。まさに私がそうでした。

  それで、その突然の悪い出来事に遭遇して、私にどのような心の動きがあり、どのような気づき、学びがあったのかというお話させて頂くことで、もし、少しでも皆様のお役に立つことができれば、と思いお話させて頂きます。~

 

 まだまだ、体力に自信がなく休んでいたいという気持ちや不安な気持ちはありましたが、職場復帰の日は決まっていたので、決心して復帰初日に臨みました。

 

 私は、当時、郡山の支援学校に勤務しており、家から職場までの通勤には、片道約一時間半かかりました。

 家から自家用車で福島駅まで行き、新幹線に乗車して郡山駅で下車。そのあと、バスに40分程度乗り、バス停で降りた後は10分程度歩きます。

 元気な時でも、「毎日が小旅行」と自分でキャッチコピーを作って自分を励ましながら通勤していたのに、まだまだ病み上がりの状態の自分には、正直かなり大変でした。

 車の運転は、まだまだできない状態なので、毎日タクシーを使って福島駅まで行きました。新幹線の階段は、とてつもなく長く感じられましたが、リハビリだと思って使用しました。

 

 学校に到着すると、その日のエネルギーは、もはや使い切ってしまっていました。

なので、後は、自分をだましだまし、全てリハビリだと思って乗り切るしかありませんでした。

 

 一番困ったのは、音でした。前回も書きましたが、自然界にある音は全く平気なのですが、人工的な音にはかなり困りました。

 朝の会にパソコンを用いて音楽を流す先生がいたのですが、私はその音がとても苦手でした。あのチープな機械音を聴く度に、自分のエネルギーが吸い取られていく様な感じに見舞われました。

 

 しかたがないので、そんな時はトイレ休憩をさせて頂きました。

時々、トイレにこもって出てこない生徒さんがいたりしましたが、私は、その時、その生徒さんの気持ちが分かる様な気がしました。今のトイレは清潔ですし、静かですし、完全な小さい個室なので、とても気持ちが落ち着くのです。

 私も、短いトイレ休憩を利用して、なんとか気持ちを切り替え、自分を立て直して、再び職務に臨みました。

 

 よく現代人は疲れているから、休日は自然の中で過ごすと良いというようなお話を聞いたことがありましたが、元気な頃はあまりぴんときませんでした。でも、自分が、このような状態になって初めて気が付きました。元気で健康な時は、多少のストレスは、自分の中で跳ね返す力があるから気にならないで過ごすことができますが、エネルギーが無く跳ね返せない状態だと、もろにそのストレスを受けてしまうので、かなりしんどくなります。

 

 日常生活では様々な音に溢れていますが、かなり神経は擦り減っているとだと思います。人間は自然界の生き物なので、時々、自然の中に自分の身をおいて、委ねることで、知らず知らずのうちに受けているダメージを修復することができるのではないかと思います。そして、それは、とても大切なことなのではないかなぁと思います。

これも小さな発見でした。

 

 さて、職場復帰してからは、周りの先生方に助けて頂きながら、なんとか休まないで勤務していました。

 

 そして、とうとう自分の音楽の授業の日がやってきました。

その日はとても良く晴れた日でした。2時間目の授業でした。たぶん、9時半頃だったと思います。大きな窓がたくさんある学校で、音楽室の窓にも、朝の光がたくさん入ってきました。とても浄められた神聖な教会の様な雰囲気がありました。

 私は、授業を受ける生徒さんたちよりも少し早目に音楽室に来ていました。

 

 生徒さんたちが皆さん集まってきました。そして、音楽の授業を開始しました。

私はやっと立っている状態でした。声は術後で、まだ、きちんとした声が出てこないため、ガラガラのかすれたひどい声でした。

 

 そんな私を目の当たりにして、生徒さんたちは、誰一人、「先生、大丈夫?」などという言葉を発しませんでした。言葉を失ってしまうほど、私の変わり果てた姿に、ただただ驚いてしまったのだと思います。

 

 私は入院前に、生徒さんたちに「先生は、喉におできができたから入院して取ってきます。私がいない間もみんながんばってね!」などと明るく言って学校をお休みしました。

 

 そんな私に、生徒さんたちは、皆さんそれぞれ心の中で「あの明るい千穂先生がなんで?いったいどうしたの?何があったの?」と、とても心配していたのだと思います。

 

 とにかく、いつも通りの授業を始めました。「こんな声なの。みんな、ごめんね!」とガラガラ声でやっとお話して発声練習を始めました。

 

 いつも通りの発声練習。でも、私の声はコントロールが効かない音程がめちゃくちゃな声。ガラガラのとても音楽科の教師とは思えない声。発声の途中で声が割れるひどい声・・・・でした。

 

 そんな時、生徒さんたちから、私に向けて「千穂先生、がんばれ~がんばれ~」という私を気づかい応援してくれているひとりひとりの暖かい心の中の思いが波のように私に伝わってきました。

みんな目が必死でした。真剣でした。

 

 そうしたら、奇跡が起こりました!

 私は、この手術で自分の高音の声が、かすれるかもしれないという恐怖がありました。甲状腺専門の先生にはそう告げられていましたし、以前同じ手術を受けた方もそうなったと聞いていました。主治医の先生からは、「大丈夫だと思うよ。」とお話されてはいましたが、自宅療養中に家で何度か発声練習をした時に、高い声は全く出ませんでした。ただただ、声が割れてしまうだけでした。

「やっぱり、高音はもうでないのかなぁ~」と諦めかけていました。

 

 でも、この授業の時に私は手術後初めて高いドの音が出たのです。

 私は心の中で「でた~~~!!!」と叫びました。音楽科の教師としては、これは、かけがえのないこと。この上ない喜びなのです!

 

 この奇跡は生徒さんたちの、私に対する暖かい気づかいと応援のパワーのおかげだと心から感謝しています!

 私はあんまり驚き感動して

「みんなありがとう!高いドの音が出たよ~!みんなのおかげだよ~!」と生徒さんたちにお話しました。

 

 本当に優しい人たちです。生徒さんたちも皆さんそれぞれ、大変な思いを経験しています。だからこそ、他人の痛みに対して敏感だし、思いやりや優しさに溢れています。

 

この続きは次回書かせて頂きます。・・・・・つづく

 

今日も「♪ありがとう」の歌詞を掲載させて頂きます。1番、2番、3番まであります。歌詞を読んで頂けたらありがたいです。

 

                

                ありがとう

                           作詞・作曲 渡辺千穂

 

1 あなたの小さなその手に眠る

  かすかな希望の光を見つめて

  哀しみに染まる時を超えて

  あなたへの愛を呼びかけるよ

 

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

 

2 あなたの涙をそっとぬぐった

  その手の優しい温もりを感じ

  苦しみに耐えた時を放ち

  喜びに満ちた愛を歌おう

 

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

 

3 命に限りがあることを知った

  あの日の私をずっと忘れない

  子犬のきれいな瞳 見つめ

  慈しむ愛を胸に刻む

 

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

 

  ララララララララ ラララ ラララ

  高らかに愛の歌を歌おう

 

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

 

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  今日もご覧いただき、ありがとうございました。それでは、また、明日!

 

※私が作詞・作曲した「♪ありがとう」という楽曲をYouTubeに公開しました。もし、よろしければ、お聴きき下さい。こちらをクリックして下さい!

https://youtu.be/otw7Icwmlfs

 

また、私が作詞・作曲した「♪Consideration」という楽曲をYouTubeに公開しました。もし、よろしければ、お聴きき下さい。こちらをクリックして下さい!

 https://www.youtube.com/watch?v=-DDDKKtLCSg プレビュー

 

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