福島市のピアノ教室「にこにこ千穂 音楽教室 Sun Sing Smile」

福島市でピアノ教室をしております渡辺千穂です。元特別支援学校音楽科教諭の経験を生かし丁寧なレッスンを行っています。

何故Sun Sing Smile? 2

 我が音楽教室の名前は「にこにこ千穂音楽教室 Sun Sing Smile」と言います。

その名前の由来について、先週の火曜日に少し書かせて頂きました。今日は、その2ということで、前回のつづきを書かせて頂きます。

 

 父がリハビリ病棟へ移ることができました。6ヶ月、リハビリを受けながらの入院となりました。私は、心から安堵しました。母の他界のあと、父も続いて亡くなってしまったら、私は、自分の精神が崩壊したかもしれません・・・・。当時、母と父のことが重なり、心労のためか、心と身体のバランスが崩れたのか、車の運転が、ある日、突然できなくなりました。運転していると目がまわり、運転するのが怖くなってしまったのです。そのため、父の病院への行きかえりは、徒歩とバスで行いました。それは、1ヶ月くらい続きました。

 

 ある日、私が風邪で高熱を出しました。病院へはタクシーを利用していましたが、何故だか、この頃から、目がまわる症状が落ち着き、車の運転を再開できるようになりました。そして、父の入院しているリハビリ病棟へも、やっと車で行けるようになりました。

 

 私は、平成28年、2月末に、母のために3か月、父のために3ヶ月、計6ヶ月の介護休暇を終えて職場復帰をしました。長い教師生活の中で、こんなに休暇を取ったことがなく、果たして現場復帰がうまくいくのか心配でしたが、なんとか元の感覚を取り戻していきました。けれども、6ヶ月のブランクは、あまりに長い期間でした。職場における自分の周りの環境もかなり変わり、戸惑うことが多々ありました。

 

 4月から、新年度になりました。私は、新1年生の担当になりました。担任の教師の方は、以前、彼が新採用の時に、音楽の授業でご一緒した、よく存じ上げている方でした。郡山の特別支援学校でご一緒した時は、私は、40代、彼は、新採用の20代教師でした。

 そして、今度は、私が、担任である彼をサポートをするポジションになりました。高等部の1年生のフレッシュな生徒の皆さんと、そして、さわやかな担任の教師の方と共に、新年度は気持ちを切り替えて仕事ができる、恵まれた良い環境となりました。

 

 ただし、父は高熱を出すことが多々あり、いつ、私に病院から呼び出しが来るかわからないという状況は続いていました。

 

 私は、いつも通り毎日職場に出かけました。そして、当たり前のことですが、学校なので、登校した生徒さんを迎えます。生徒さんを迎えれば、心のスイッチを切り替えなければなりません。不安な顔や、不機嫌な顔、暗い顔を生徒さんに見せてはいけないと私は思っています。だって、プロだもの!学校に行ったら、教師として、プロの顔で、プロの心で、プロの仕事をするのは当たり前のことです。

 

 学校では、登校後にHRの朝の会を行います。司会は生徒さんが当番で行います。最後に、先生の話があり、担任、担当で毎日お話をしました。そして、その担当のお話として、その日に応じた短いさまざまなお話の最後に、これは、ほとんど自分に向けての言葉であったのですが、「心に太陽を 唇に歌を 学級に笑いを ハッハッハッ 皆さん、今日も一日、がんばりましょう!」と大きな声で言いました。

 

 私は、それは、自分に気合を入れるために、気持ちを切り替えるために、毎日、生徒の皆さんに話していたのですが、生徒の皆さんがとても良い方々で、自然に、本当に自然に、私と一緒に、最後の言葉「心に太陽を 唇に歌を 学級に笑いを」を、私が心にと言うと「太陽を」、私が唇にと言うと「歌を」、私が学級にと言うと「笑いを」と、みんなで声を合わせて言ってくれるようになりました!自然に!いつからともなく!

 このことは、私にとってものすごいパワーになりました。不思議に、毎日、この体験をすることで、気持ちが切り替わり、元気と勇気とやる気が湧いてきました。

  

 担任の40代男性教師の方は、教師としての力量のある、とてもやる気がある生徒思いの良い教師です。そして、アイデァも豊富な方です。ある日、その方から、授業で、生徒たちにカフェの運営をやらせてみたら面白いのではないだろうか!というご提案を受けました。私は、担当として、素晴らしい!やってみよう!面白そう!と即返答しました。そして、職業の授業の中で、担任の男性教師の方から生徒の皆さんにカフェの話をしました。生徒の皆さんも各々目を輝かせて、「やってみたい!」「面白そう!」「楽しそう!」ということを口々に言っていました。それで、学級でカフェをやろうというお話が決まりました。

 

 さあ、カフェの名前を決めることになりました。ちょうど、2年前の今頃のことでしょうか。生徒の皆さんの名前の頭文字をとって繋げたり、それをローマ字にしてみたりするなど、さまざまなアイデァが提案されました。でも、いまひとつ・・・・。決まらない!

 そして、担任の男性教師の方が思いつきました!「そういえば、千穂先生が毎日、朝の会で言っている言葉があるよね!心に太陽を 唇に歌を 学級に笑いを その言葉を英語にすれば、太陽はSun 歌はSing 笑いはSmile それを繋げれば、Sun Sing Smile  みんなどうだい?Sun Sing Smileいいんじゃないの?」生徒の皆さんからは、「いいね!」「素敵!」「ぴったり!」等、笑顔で拍手が沸き起こり、カフェの名前が決まりました。これこそ、Sun Sing Smileの言葉の誕生でした!

 

 

 

 

これから、又、学級でのカフェ運営の楽しいお話は続きます。そして、これが、わたしの音楽教室の「にこにこ千穂音楽教室Sun Sing Smile」に繋がっていきます。長くなるので、今日はここまでに致します。続きは、また今度書かせて頂きますね。  

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 今日もご覧いただき、ありがとうございました。それでは、また、明日!

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