私の創作曲♪「ありがとう」について（１４） - 福島市のピアノ教室「にこにこ千穂音楽教室 Sun Sing Smile」

　皆様、こんばんは。今日は、４月３０日（火）私の休日！

私のお教室は月・火は定休日なのです。

　今日は朝から曇り空！そして、雨！

そして、平成最後の日！皆様はいかがお過ごしですか？

私はいつも通り。普通に過ごしています。

　というか、むしろ、なにもなく普通に今日を過ごし、明日を迎えることができることが喜びであり、本当にありがたいことだと感じています。

これも、自分が病気になって気づくことができたことのひとつです。

　さて、今日は、火曜日。“私の思うこと”など、つれづれなるままに書いております。最後までお付き合いいただけたら、うれしいです。

　少し前から、私のライフワークである創作のお話をさせて頂いております。

私の創作曲♪「ありがとう」が、出来上がったいきさつや自分の思いなどを、この火曜日に少しずつ書かせて頂いています。

　では、前回のあらまし～

この楽曲は今から１１年前の二月頃に作り始めました。

当時、私は、郡山にある支援学校に勤務していました。

私が、創作した♪「ありがとう」は、周りの先生方のご協力を得て、それまで私が経験したことのない未知の世界に私をどんどん連れていってくれることになるのでした。

そして、その飛躍のお話の前に、私が、何故、この♪「ありがとう」を創作することが出来たのか？

　実は、私は、40代半ばに甲状腺腫瘍という病気になり、この病気になったことで、大きな大きな人生の学びを得ることができたのでした。今から15年前のお話です。

　私は、当時、私のかかりつけの病院でエコー検査をした時に、甲状腺に腫瘍があることが分かり、悪性の疑いがあると医師から告げられました。いろいろありましたが、私はようやく手術をお願いしたいと思うことができる素晴らしい医師に出会うことができ、入院して手術を受けました。手術後、あまりの苦痛と痛みに悩まされましたが、ある若い先生のピュアなお心に触れ、暖かいお言葉を頂き私は救われました。一方、残念な体験もあったけれど、反面教師とすることとして・・・。そして、日に日に私の身体は回復に向かっていきました。自分の身体が自分のために日夜休むことなく働いてくれている！自分を守ってくれている！ということや日々の何気ない日常が、実は当たり前ではなく、宝物ののように尊いことなのだということに私は少しずつ気づいていきました。

　というところまで書かせて頂きました。

今日はその続き～

　今回からお読みになる方もいらっしゃるかもしれないので、まず、最初に

～これからお話することは、「私はこうして病気を克服しました。すごいでしょう！」というようなある意味、病気自慢の優越感に満ちたお話ではないし、「私は、こんな病気になりました。かわいそうでしょう！」という人様に同情を求める劣等感に満ちたお話でもありません。

　どんな人でも、ある時、いきなり、良いことも悪いことも訪れると思います。

本当になんの前触れもなく、急に訪れます。良いことがやってきた場合は、うれしいけれど、悪いこととなると、ただただ、うろたえ、どうしてよいのか、まるで分からず・・という状態になりますね。まさに私がそうでした。

　それで、その突然の悪い出来事に遭遇して、私にどのような心の動きがあり、どのような気づき、学びがあったのかというお話させて頂くことで、もし、少しでも皆様のお役に立つことができれば、と思いお話させて頂きます。～

　私は、食事も、重湯からおかゆというように食事形態が変わっていき、通常のごはんも食べられるようになりました。そして、１０日程度の入院を終え退院できました。

そして、その後は、自宅での療養になりました。

　退院当日。

　まだまだ、身体はおぼつかない状態でしたが、なんとか退院の準備をして、タクシーで帰宅しました。自宅に戻ってきて最初にしたことは、ずっと私の帰りを待っていた犬や猫の動物ファミリーのお世話でした。

　犬君は、父が散歩や食事のお世話をしてくれていたので安心していたのですが、（当時の犬はテリーちゃんといって、ピカちゃんの前に飼っていた犬君です）

猫たち（猫さんは当時２匹でした）は、たくさんのごはんとお水を置いて、たくさんのトイレを準備して入院しました。心配していましたが、ごはんとお水は足りていました。

　そして、犬君も猫さんたちも元気でした。みんな私の帰りを待っていました！

　戻ってきて、最初にしたことは、猫のトイレ掃除でした。今振り返っても、よくできたなぁ～と思います。でも、人間は、やらなくてはならないと思うと、底力がでるのか、やっと動くことができる身体の状態でしたが、猫砂の交換などの力仕事もやり、トイレをきれいにすることができました。

　そして、その日の力は全部使い切りました。

　自宅療養中の私は、とにかく、まだまだ体力が戻っていない状態で、一日１５分程度動くのがやっとでした。１５分程度動いたあとは、横になって休息するしかありませんでした。休息中は、ララちゃんという猫さんが一緒にいてくれたりしました。

　当時、困ったのが食事の支度でした。当然、買い物にも出かけられず、今みたいに、自宅までお弁当や食材の配達などがない時代でした。しかたがないので、出前を頼み、しかも、少しでは悪いので、多めに持ってきて頂き、それを数日間に分けて食べたり、また、買い置きしていたシーチキンの缶詰に、当時、庭にいっぱい生えていた紫蘇の葉を摘んで、ごはんに載せて食べたりしてなんとか過ごしました。

　当時の事を考えると、今は良いサービズができて便利になりましたね！

　片道歩いて１２分程度のところに小さいスーパーはありましたが、そこまで歩くことが出来ない状態。ましてや、車の運転など出来るはずがない状態。でも、なんとか、かんとか、生活していました。

　そして、私の職場の病気休暇は１ヶ月程度でしたので、10月いっぱいの自宅療養。

１１月には職場復帰。なので、少しずつ、その復帰に向けてリハビリをしなければなりませんでした。

　最初は、起きて動くことができる時間が15分程度。それを、少しずつ意識して増やしていきました。身体もだんだんと動くことができるようになってきました。

この時も、身体の神秘や底力を感じました。身体の回復力は本当に凄いです！

　少しずつ、洗濯や掃除もできるようになってきました。でも、動いた後は、横にならないとパワーがでませんでした。

　ある秋の日の夜、ものすごく強い雨と風の日がありました。家に、ザァ～ザァ～と雨が降り注ぎ、ピューピューと風が吹き荒れ、台風のような日でした。

　これは、病気になってはじめて分かったことですが、身体が弱っている時には、音も刺激となり、その音で疲れてしまっていました。だから、テレビの音などの機械音などは、長時間聴くと疲労してしまうことがありました。

　でも、あの夜のザァ～ザァ～という雨の降り注ぐ音やピューピューという風の吹き荒れる音は、不思議に疲れることがありませんでした。自然界の音はちっとも疲れることがない音でした。

　人間が太古の昔から付き合ってきた自然界の音は、ずっと慣れ親しんできた音なので、やはり、自然界のものである身体の中に、すんなりと入ってくるのだなぁという気づきに私は感動さえ覚えました。

　そんな風に、小さな発見をしながら日々過ごしているうちに、自宅療養中の最後の頃には、なんとか、近くのスーパーまで、徒歩で買い物に行くことができるまでになりました。

　それまで、途中で倒れてしまうのではないかという不安があり、出かけられませんでしたが、思い切って出かけた日、無事帰ってくることができて、大いに自信を持つことができました。

　まだまだ、体力に自信がなく休んでいたいという気持ちや不安な気持ちはありましたが、10月いっぱいの自宅療養が終わり、いよいよ11月からの職場復帰となりました。

　この続きは次回書かせて頂きます。・・・・・つづく

今日も「♪ありがとう」の歌詞を掲載させて頂きます。１番、２番、３番まであります。歌詞を読んで頂けたらありがたいです。

　　　　　　　　　　　　　　　　ありがとう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　作詞・作曲　渡辺千穂

１　あなたの小さなその手に眠る

　　かすかな希望の光を見つめて

　　哀しみに染まる時を超えて

　　あなたへの愛を呼びかけるよ