福島市のピアノ教室「にこにこ千穂 音楽教室 Sun Sing Smile」

福島市でピアノ教室をしております渡辺千穂です。元特別支援学校音楽科教諭の経験を生かし丁寧なレッスンを行っています。

私の創作曲♪「ありがとう」について(11)

皆様、こんばんは。今日は、4月9日(火)私の休日!

私のお教室は月・火は定休日なのです。

 

 今日は朝からとても肌寒く、春の陽気がどこへやらの天気でした!

昨日、ぱっ~と満開になった近所の桜も、この寒さにさぞかし驚いていることでしょう!

 昨夜は、強い風が吹いていたし、今朝は雨も降ったので、せっかく開花した桜の花が心配でしたが、開花したばかりなので、まだ、散ることはありませんでした。

良かった!

 

 

 さて、今日は、火曜日。“私の思うこと”など、つれづれなるままに書いております。最後までお付き合いいただけたら、うれしいです。

 

 少し前から、私のライフワークである創作のお話をさせて頂いております。

私の創作曲♪「ありがとう」が、出来上がったいきさつや自分の思いなどを、この火曜日に少しずつ書かせて頂いています。

 

 では、前回のあらまし~

この楽曲は今から11年前の二月頃に作り始めました。

当時、私は、郡山にある支援学校に勤務していました。

私が、創作した♪「ありがとう」は、周りの先生方のご協力を得て、それまで私が経験したことのない未知の世界に私をどんどん連れていってくれることになるのでした。

そして、その飛躍のお話の前に、私が、何故、この♪「ありがとう」を創作することが出来たのか?

 実は、私は、40代半ばに甲状腺腫瘍という病気になり、この病気になったことで、大きな大きな人生の学びを得ることができたのでした。今から15年前のお話です。

 

 私は、当時、私のかかりつけの病院でエコー検査をした時に、甲状腺に腫瘍があることが分かり、悪性の疑いがあると医師から告げられました。いろいろありましたが、私はようやく手術をお願いしたいと思うことができる素晴らしい医師に出会うことができ、いよいよ入院して手術を受けることになりました。

 というところまで書かせて頂きました。

 

今日はその続き~

 今回からお読みになる方もいらっしゃるかもしれないので、まず、最初に

~これからお話することは、「私はこうして病気を克服しました。すごいでしょう!」というようなある意味、病気自慢の優越感に満ちたお話ではないし、「私は、こんな病気になりました。かわいそうでしょう!」という人様に同情を求める劣等感に満ちたお話でもありません。

 どんな人でも、ある時、いきなり、良いことも悪いことも訪れると思います。

本当になんの前触れもなく、急に訪れます。良いことがやってきた場合は、うれしいけれど、悪いこととなると、ただただ、うろたえ、どうしてよいのか、まるで分からず・・という状態になりますね。まさに私がそうでした。

 

 それで、その突然の悪い出来事に遭遇して、私にどのような心の動きがあり、どのような気づき、学びがあったのかというお話させて頂くことで、もし、少しでも皆様のお役に立つことができれば、と思いお話させて頂きます。~

 

 いよいよ入院しました。9月後半の良く晴れた日でした。

 私は、それまで手術といえば、小学校の頃に局部麻酔で、ひざにできたイボを除去する手術を受けたくらいで、全身麻酔での手術というのは、生まれて初めての体験でした。

 

 手術の前に、また、様々な検査を受けました。その時に、とても親切な若い男性の先生がいらっしゃいました。おそらく、研修医の先生だと思うのですが、とても親切で

気さくな雰囲気だったので、最初は看護師さんかと思ってしまうほどでした。

なぜかとても印象に残る研修医の先生でした。

 同じ病室の方々もとてもいい方々で安心しました。

 

 そして、とうとうその日がやってきました。

前の日の夜、トイレに行った時に、トイレの鏡を見ながら、ふと、

「明日、手術か~!やめちゃおうかな~!」などという思いも少し頭をよぎりました。でも、やっと決心して、この日のために様々な算段をつけて臨む手術なのですから、やめられるわけがないのは自分が一番よくわかっていることなのでした。

ただ、人生初めての体験に少し不安な気持ちになったのは事実でした。

 

 朝一番の手術でした。9時頃だったと思います。看護師さんが迎えにきました。

手術の前に、これからのことについての事前の丁寧な説明をして下さいました。

 

 手術室へは、看護師さんの後について歩いて行きました。なんせ、私は、自分では病気の意識が全くないほど、普通に生活できていました。

 さすがに、この頃になると、甲状腺が大きくなってきていて、自分でも、傍目から見ても分かるほど、その部分が、ぼこっと盛り上がってきてはいました。

 でも、痛いわけでも、だるいわけでもないし、食欲も落ちてないし、歩くことも、走ることも普通にできました。

 

 なので、すたすたと手術室まで歩いていきました。

初めて入る手術室では、BGMが流れており、少し驚きました。

手術台の脇についている段を、自分で上り横になりました。

 麻酔がかけられました。

数を数えられ、1、2、ぐらいの数から記憶がありません。

 

 私が意識を取り戻したのは、ガラガラという音と振動、そして、「渡辺さ~ん」と何回か私を呼ぶ声がした時でした。

 

 最初、何が起こったのか全く理解できませんでしたが、ストレッチャーに乗せられて病室に戻る時のことだったのだと後になって分かりました。

 

 とにかく、私は、自分の身体が、あまりに変わってしまい、ただただ戸惑うばかりでした。今まで体験した事のない痛みと重苦しい苦痛、身体の自由が全く利かない!

私に何が起こったのか!と混乱と困惑するばかりでした!

 

 病室に戻されました。私は、仰向けの姿勢のまま、身動きがとれません。少しでも動こうものなら、手術した首の傷口に触れ、「ギャッ~!」というくらいの激痛が走ります。私の自由が利くのは瞳の動きだけでした。

 

 なので、時間も時計を見ることができないので分からない。

ただ、病室の窓から見える空。太陽の光。光が窓に反射する様子。病棟のベージュ色の外壁に映る影などから、時間を推測するしかありませんでした。

たぶん、11時から12時ぐらいの間だとと思います。

 その日は素晴らしい秋晴れで、きれいな青空が目に映りました。

 

 その空の美しさとは裏腹に、私の心は最悪でした。

まったく身動きがとれない。言葉も発することができない。声を出すと喉に響いて、ものすごく痛いのです。

 

 私はあらゆることに対して、心の中で悪態をつきました。

「なぜ、私がこのような目にあわなくてはならない!」

「私が、なにか悪いことでもしたのか?いや、なにもしていないでしょう!

なのに、なぜ・・・・・」

 そして、私は、ストレッチャーでの移動中に起こされたことにも、腹を立てていました。「なぜ、起こした!私は、眠っていたかった。眠っていたら、この苦しみを味わわなくてもよかっただろうに!」などなど・・・。

 後で分かったことですが、あえて呼びかけて、麻酔をかけた状態から覚醒させる必要があるとのことでした。

 

 でも、私は、とにかく、全てが嫌になりました。まったく嫌になりました。それまでの人生で体験したことのない最低最悪の心と身体の状態でした。

 

 私は、この最低最悪の状態からただただ逃れたかった・・・・。

 とにかく、眠りたかった・・・・。眠ることで逃げようと思いました。

 そして、少し、うとうととしました。

 

 ふっと目が覚めました。辺りは少し薄暗くなっていました。

 秋の日の夕暮れ。

 私のベットの足もとの脇に、椅子に座っている人がいました。

 その人は、私が眠りから覚めたことに気づいたようでした。

 

 私は、「この人は医療関係者に違いない。この人なら、痛み止めを処方してくれるだろう。」と即座に思いました。とにかく、私は痛み止めが欲しかった。

 

 私は、声を出すのも痛かったけれど、「このチャンスを逃がしてはいけない。訴えないと!」と思いました。

そして、私は身体中の力を振り絞り「いだい~!」と訴えました。

 

 私の心の中は、どす黒い血の海の中にいるようでした。

とにかく、「誰かなんとかしてほしい!」

「なぜ、私がこんなひどい目にあわなくてはならない!」「なぜなぜ・・・・・・・」

 

 その人は、手術前にいろいろお世話になった若い研修医の先生でした。

先生は私の声を聞いて、静かに、申し訳なさそうに言いました。

「そうだよね~。痛いんだよね~・・・・。」

そして、うなだれました。

 

 すると、先生の思いが、波のように私に伝わってきました。

「目の前の患者さんがこんなに痛みを訴えているのに、自分にはなにもする術がない。自分はなんて、無力なんだろう・・・」

 

 すると、私の中に、今まで体験した事のない不思議な感覚が起こりました。

心の中のどす黒い血の海が、どんどんきれいな水に変わり始めました!

心の中に、湧き水が湧きあがり、どんどんきれいな水で心の中が満たされていきました。

 私はとても澄んだきれいな水の中に浮いている感覚になりました。

 

そうして、心の中で思いました。(私はお話できない状態なのです)

「この痛みは先生のせいじゃない。」

「だから、先生、ご自分をそんなに責めないで下さい。」

「私は大丈夫です」

 

そして、不思議な事に、私の痛みも少し和らいだのでした。

 

 その後の記憶はないので、安心して少しうとうとと眠ったのだと思います。

気が付いたら夜でした。

 私は、痛み止めを投与されるところでした。看護師さんから、麻酔が切れていない状態では痛み止めの投与はできないので、麻酔が切れるのを見計らって、痛み止めの投与をするように医師から指示されたということでした。

 

 あの若い研修医の先生が、そのように処方して下さったのだと思います。

 先生の患者を救おうとする真っすぐな純粋なお気持ち。そして、私の痛みを分かろうと、お心を寄せて下さった暖かな優しさ。その全てが、私を、あの阿修羅の様な私の心を、救って下さったのだと思います。

 

 私は、痛み止めが処方されてから、本当に楽になりました・・・・。

 

そして、

この続きは次回書かせて頂きます。・・・・・つづく

 

今日も「♪ありがとう」の歌詞を掲載させて頂きます。1番、2番、3番まであります。歌詞を読んで頂けたらありがたいです。

 

                

                ありがとう

                           作詞・作曲 渡辺千穂

 

1 あなたの小さなその手に眠る

  かすかな希望の光を見つめて

  哀しみに染まる時を超えて

  あなたへの愛を呼びかけるよ

 

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

 

2 あなたの涙をそっとぬぐった

  その手の優しい温もりを感じ

  苦しみに耐えた時を放ち

  喜びに満ちた愛を歌おう

 

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

 

3 命に限りがあることを知った

  あの日の私をずっと忘れない

  子犬のきれいな瞳 見つめ

  慈しむ愛を胸に刻む

 

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

 

  ララララララララ ラララ ラララ

  高らかに愛の歌を歌おう

 

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

  

  ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

 

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  今日もご覧いただき、ありがとうございました。それでは、また、明日!

 

※私が作詞・作曲した「♪ありがとう」という楽曲をYouTubeに公開しました。もし、よろしければ、お聴きき下さい。こちらをクリックして下さい!

https://youtu.be/otw7Icwmlfs

 

また、私が作詞・作曲した「♪Consideration」という楽曲をYouTubeに公開しました。もし、よろしければ、お聴きき下さい。こちらをクリックして下さい!

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