私の創作曲♪「ありがとう」について（８） - 福島市のピアノ教室「にこにこ千穂音楽教室 Sun Sing Smile」

　皆様、こんばんは。今日は、３月１９日（火）私の休日！

私のお教室は月・火は定休日なのです。

　福島市の天気は、朝から清々しい青空、快晴！太陽の光きらきら！

とうとう春の気配が！「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は本当ですね！

そして、今日は、火曜日。“私の思うこと”など、つれづれなるままに書いております。最後までお付き合いいただけたら、うれしいです。

　少し前から、私のライフワークである創作のお話をさせて頂いております。

私の創作曲♪「ありがとう」が、出来上がったいきさつや自分の思いなどを、この火曜日に少しずつ書かせて頂いています。

　では、前回のあらまし～

この楽曲は今から１１年前の二月頃に作り始めました。

当時、私は、郡山にある支援学校に勤務していました。

私が、創作した♪「ありがとう」は、周りの先生方のご協力を得て、それまで私が経験したことのない未知の世界に私をどんどん連れていってくれることになるのでした。

そして、その飛躍のお話の前に、私が、何故、この♪「ありがとう」を創作することが出来たのか？

　実は、私は、40代半ばに甲状腺腫瘍という病気になり、この病気になったことで、大きな大きな人生の学びを得ることができたのでした。

　私は、当時、私のかかりつけの病院でエコー検査をした時に、甲状腺に腫瘍があることが分かり、悪性の疑いがあると医師から告げられました。そして、大きな病院で精密検査を受けるようにと紹介状を書いて頂いた。

　というところまで書かせて頂きました。

今日はその続き～

　今回からお読みになる方もいらっしゃるかもしれないので、まず、最初に

～これからお話することは、「私はこうして病気を克服しました。すごいでしょう！」というようなある意味、病気自慢の優越感に満ちたお話ではないし、「私は、こんな病気になりました。かわいそうでしょう！」という人様に同情を求める劣等感に満ちたお話でもありません。

　どんな人でも、ある時、いきなり、良いことも悪いことも訪れると思います。

本当になんの前触れもなく、急に訪れます。良いことがやってきた場合は、うれしいけれど、悪いこととなると、ただただ、うろたえ、どうしてよいのか、まるで分からず・・という状態になりますね。まさに私がそうでした。

　それで、その突然の悪い出来事に遭遇して、私にどのような心の動きがあり、どのような気づき、学びがあったのかというお話させて頂くことで、もし、少しでも皆様のお役に立つことができれば、と思いお話させて頂きます。～

　私は、主治医の紹介状を持って、福島市の大きな総合病院に行きました。診察を受けるため行くのは初めてでした。その大病院は患者さんが多くとても混んでいました。

　病院では、甲状腺の組織液を採取する検査を受けました。甲状腺は、皆さん、ご存知のように、喉のところにある蝶ネクタイのような形をした臓器です。なので、注射針を喉に刺して組織液を採る時には、あまりにも、近くに注射針が迫るので、ただただ恐怖でした！人生初めての体験でした。

　結局、検査結果はマイナス。前回もお話しましたが、手術後の甲状腺の病理検査で私はがんではなく良性の腫瘍であることが判明したので、それまでに受けた検査は、プラスになるはずがなく、全てマイナスなのですが、それは、あとで分かることなので、ずっと、医師から「今回の検査はマイナスですが、他の場所にがん細胞があるかもしれません。なので、切ってみないと分かりません」と言われていました。

　この大きな総合病院の医師は、私に甲状腺のがんについての説明をしてくれました。ですが、私は、まるで分かりませんでした。分かったのは、甲状腺のがんには、いろいろな種類があるのだということでした。

　とにかく、当時の私は、「悪性の疑いがある。がんかもしれない。」ということに、かなり動揺しており、例えば、総合病院に行く前に、自分で甲状腺がんについて調べるなどという冷静さはありませんでした。できれば、この事実から逃げたかった！ということが本当のところでした。なので、医師の説明も、あまりの情報量の多さに、全くついていけませんでした。

　でも、ここからは、はっきり覚えています！それは、治療法です。

その医師は治療法には、３つあると言いました。

①経過観察　

②手術　

③服薬（ただし、薬の効果はほとんどありませんということでした）

それで、次回の診察までに自分でこの３つの治療法から、自分がどの治療法にするか決めてくるようにと言われました。

　自分で決める！当然③はない。効果がないのに薬は飲みませんよね！

では、経過観察か手術かとなります。

　私は決められませんでした。ただただ、困りました。

でも、あの時、手術は自分にとって、遠い選択肢でした。また、検査結果もマイナスなので、「マイナスだし、きっと私は大丈夫だ。様子をみよう・・・。」と、とりあえず経過観察にしました。

　この私の決定に、心配して下さったのが、当時の生活習慣病でお世話になっていた主治医でした。この先生は、「通常は、あなたの腫瘍の大きさでは良性であっても、手術対象です。かりに、良性であっても、放置していると悪性になることもある。手術した方がよいです。別の病院に紹介状を書きますか？」とおっしゃいました。

　それで、ちょうど、知り合いの方から、甲状腺専門の良い病院があるというお話を伺っていたので、主治医にその病院に紹介状を書いて頂きました。

そこには、定期的に大きな総合病院から別の医師も診察にこられるというお話も聞いていました。

　私は紹介状を持って、その甲状腺の専門病院にいきました。

院長先生は、ベテランのおじいちゃん先生でした。そして、とてもユニークな先生でした。

　そこの病院でも、甲状腺の組織液の検査を受けました。やっぱり、注射針が自分の近くに迫るので、びくびくしました。これには、最後まで慣れませんでした。

あとは、レントゲンも撮ったように記憶しています。

　そのベテランのおじいちゃん先生は、

　「今回の組織液の検査はマイナスだけれども、違う場所にがんはあるかもしれない。あなたの甲状腺腫瘍はかなり以前からできており、石灰化している箇所が多くある。がんはこの石灰化している箇所にあったりするんだよね～」とおっしゃいました。また、手術のお話を伺っていた時に「手術をすると、高音がかすれるんだよね～」とおっしゃいました。

　「えっ！高音がかすれる・・・！？」「先生、私は音楽の教師なのです！高音がかすれると・・・困るのです・・・・！」

　そうしたら、このベテランおじいちゃん先生は突然、発声練習の「♪ああああああああ～」と歌い始めました。そうして、次第に音程が上がり、高音で「♪あああ～」苦しそうな声を出して、「まあ、こんな感じかな！」と私に教えて下さいました。

　私はそれを聴いて「どうしよう～！」と心配したら、先生が「じゃあ～、学校を退職してから手術するかい？でも、時間が経つと良性の腫瘍でも悪性になる可能性もあるし、腫瘍が大きくなったら、手術するのが大変になるよ。鎖骨を削っての手術になることもある。」とおっしゃいました。

　そうして、「俺は、音楽は若い女の先生に習いたいな～」とおっゃいました。

私は「それはそうだな～」と思い、思わず「アハハ！そうですね～」と言いました。

先生は、診察室で歌い出したり、冗談を言ったりしたのは、患者の私の不安や心配の気持ちを和らげようと気づかって下さったのだと思います。

そうして、お話や相談しやすい雰囲気を作って下さったのだと思います。

　やはり、自分の診察に自信があるベテランの先生は違うな～と思います。

だって、診察室で「アハハ！」と笑うことができました。

　とても丁寧に、患者の私が分かるように病気についてのお話や今後の見通しについてもお話して下さいました。また、私に定期的にいらっしゃる医師の診察を受けるようにとお話して下さいました。

　こうして、私は、定期的にいらっしゃる医師の診察を受けることになりましたが、

この先生に、私は、救いのお言葉を頂いたのでした。

今でも思い出すと涙がでます！

この続きは次回書かせて頂きます。・・・・・つづく

今日も「♪ありがとう」の歌詞を掲載させて頂きます。１番、２番、３番まであります。歌詞を読んで頂けたらありがたいです。

　　　　　　　　　　　　　　　　ありがとう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　作詞・作曲　渡辺千穂

１　あなたの小さなその手に眠る

　　かすかな希望の光を見つめて

　　哀しみに染まる時を超えて

　　あなたへの愛を呼びかけるよ