福島市のピアノ教室「にこにこ千穂 音楽教室 Sun Sing Smile」

福島市でピアノ教室をしております渡辺千穂です。元特別支援学校音楽科教諭の経験を生かし丁寧なレッスンを行っています。

音楽の授業でみんなで歌詞づくりに取り組んだ思い出!Part5

 今日は、朝からどんより、曇り空!11月の秋の曇り空!

お庭の白い山茶花の花が、かぐわしい香りとともに、今日の雲り空に彩を添えています!

 

 さて、今日は、火曜日。“私の思うこと”など、つれづれなるままに書いております。最後までお付き合いいただけたら、うれしいです。

 

  私は、特別支援学校の音楽科の教師として33年間勤務しました。その教師時代に

感じたことや気づいたことなどについて、つれづれなるままに書かせて頂いております。そして、今回、その音楽の授業の中で、みんなで歌詞づくりに取り組んだことについての思い出をお話させて頂いております。今日は、その前回のつづきを書かせて頂きます。

 前回までのお話

・音楽の授業で、生徒さんたちと歌詞づくりに取り組みました。そして、出来上がった歌詞が、

1番

輝く太陽 輝く笑顔 笑顔大好き みんな大好き

汗を流した朝のトレーニン

つらかった がんばった

仲間の励まし 友情は絆 

美しいひまわり 青空に伸びる

みんな ありがとう 幸せをありがとう

 2番

輝く太陽 輝く笑顔 笑顔大好き みんな大好き

先輩と別れた卒業式 辛かった 悲しかった

先輩の微笑み 友情は絆

美しい翼 大空に羽ばたく

みんな ありがとう 愛をありがとう

 

みんな ありがとう 幸せをありがとう

みんな ありがとう 愛をありがとう

 

さあ!ここまできました!あとは、この歌詞にタイトルを付けるだけです!

というところまででした!

そして、・・・・・・。

 

 しかし、この歌詞を見てみると、まったくそこまで考えて作ったわけではなかったけれども、1番は、初夏の情景 

汗を流しながら、朝のトレーニングの励んでいる高校生の姿、互いに励まし合いながら、一生懸命に走っている。道には黄色いひまわりが、太陽に向かってまっすぐに咲いている。ぬけるような青空!青春の清々しさが表現されています。

2番は、早春の情景

感動の卒業式 3月の大空に羽ばたく卒業生!優しい先輩との別れに涙を流す後輩。

学び舎での懐かしい思い出。卒業生へのエール!など青春の胸キュンが表現されています。

 

1番と2番でさまざまなコントラストが映し出されていました!

そして、最後は、みんなありがとう 愛をありがとう、幸せをありがとう

という感謝、愛、幸せの素晴らしいハッピー言葉で締めくくっている

本当に、素晴らしい歌詞が出来ました!

 

では、いよいよタイトルは?になります!この楽曲の顔です!

さまざまな案が出されたように記憶しています!

それで、3候補ぐらいに絞り、多数決で決めました!これには、教師も参加しました!

結局何になったと思いますか・・・・・?

 

みんな友達に決まりました!斬新ですね?そのような発想は、私にはまるでありませんでした!

 

      みんな友達

 1番

 輝く太陽 輝く笑顔 

 笑顔大好き みんな大好き

 

 汗を流した朝のトレーニン

 つらかった がんばった

 仲間の励まし 友達の絆 

 美しいひまわり 青空に伸びる

 

 みんな ありがとう 幸せをありがとう

  

 2番

 輝く太陽 輝く笑顔 

 笑顔大好き みんな大好き

 

 先輩と別れた卒業式 辛かった 悲しかった

 先輩の微笑み 友情は絆

 美しい翼 大空に羽ばたく

 

 みんな ありがとう 愛をありがとう

 

 みんな ありがとう 幸せをありがとう

 みんな ありがとう 愛をありがとう

 

 この歌詞に私が作曲して出来上がった楽曲(最後の♪みんなありがとう、愛をありがとう みんな ありがとう しあわせをありがとう♪の箇所のみ、私が3パターンのメロディを作って生徒さん達に提示し、皆さんが一番良いと思うメロディを選んで頂きました)を年度末に開催された音楽コンサートで初演しました。この音楽コンサートは、ご一緒した若い音楽教師の方のご尽力で、この年から開催されました。私も、そのお手伝いをさせて頂きました。

 発表会では、「みんな友達」の歌の前に、歌詞の群読を生徒さんたちが行いました。ひとりひとり、それぞれの言葉のフレーズの読みを担当して、最後に、みんなありがとうのフレーズを全員で声をそろえて発表しました。

 群読が終わったら、前奏を入れて合唱!なかなかの出来栄えになりました!初演だったので、皆さん、驚かれ、反響も大きく、感動して涙を流されている方たちもおられました。

 

 取り組んでみての感想ですが、「みんなで歌詞づくりって出来るんだ!」という驚きとともに、感動して、少しだけ教師としての自信がつきました。

 この後、音楽を選択した生徒さんのクラスで、歌詞づくりを行い、私が作曲して、数々の楽曲が出来上がっていきました。

 歌詞づくりでは、この後、生徒さんたちの人数が増えたここと、ホワイトボードに文字を書くと、あっちこっちに言葉が移動するため、何を書いているのか分からなくなるなどの難点がありました。とにかく、ホワイトボードは混沌としてしまうのでした!

 なので、私の方で工夫改善を重ね、最終的には、生徒さんたちに、ワークシートをお渡しして、その用紙に、生徒さんそれぞれの言葉のアイデアを書き込んで提案して頂き、私が、画用紙で作成したカードに一枚づつそれらの言葉を書き込み、その裏側に磁石をつけて、ホワイトボードを自由に行き来できるようにしました。ものすごい言葉の数々が提案され、言葉ボックスはつねにいっぱいでした!

 

 そして、私は思うのです!この歌詞づくりを、大人だけのメンバーで行った場合に、果たして出来るのだろうか?

 あのわくわくするような楽しい空気感!みんなが持っていた肯定感!安心感!陽気な感じ!一体感!ちょっと遊び感覚も伴った連想や機転!

 

 ん~っ!大人同士だと、なかなか難しいかもしれないですね!

 誰かが、誰かの発した言葉を「ちょっと、それって、この歌詞の季節感には合わない言葉ですよね。」などど言ったら、言われた本人は、大人なので、微笑みながら「そうですね~」と応じると思いますが、その場で、二度と言葉を発しないのではないかと思います。大人には、皆、自尊心やプライドがあるので、なかなかみんなの前で言い出しづらいし、言って誰かに否定されたら、もう、心の中で、ひっそりと、参加する気力が萎えるのではないかと思います。よっぽど心を開いた関係性を持てる人たちの間でしか行えないことなのかもしれません!

 

だからこそ、奇跡に近い取り組みでした!それは、紛れもなく、素直でピュアな天使のような心を持っている特別支援の生徒さんたちだからこそ、実現できたことだったのかもしれません。また、共に授業に加わっておられた先生方も、皆さん、同じような肯定感を持ってかかわって下さった!

歌詞が完成した時の、音楽室は、ただただ、すごいね~!出来たね~!という完成させた喜び、安堵感、達成感、充実感に包まれ満たされていました!

そして、そこにいたみんなで幸せを感じました!

やっぱり、肯定感はとても大切なことだなぁ~と今でもそう信じています!

 

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  今日もご覧いただき、ありがとうございました。それでは、また、明日!

※私が作詞・作曲した「♪ありがとう」という楽曲をYouTubeに公開しました。もし、よろしければ、お聴きき下さい。こちらをクリックして下さい!

https://youtu.be/otw7Icwmlfs

 

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