私の創作曲♪「ありがとう」について（３７） - 福島市のピアノ教室「にこにこ千穂音楽教室 Sun Sing Smile」

　皆様、こんばんは。令和元年１０月２２日（火）私の休日！

私のお教室は月・火は定休日なのです。

　今日は即位礼正殿の儀の祝日。私もテレビの生中継で拝見しました。厳粛、荘厳な雰囲気がテレビの映像からもしっかりと伝わってきました。まるで平安絵巻のような雅やかさ、天皇陛下、皇后陛下のこの上ない高貴なお姿と天皇陛下のお言葉に深い感銘を覚えました。歴史に残る特別な日に国民のひとりとして立ち会えた喜びをこの先、忘れることはないと思います。

　さて、火曜日は、私の創作曲♪「ありがとう」についてお話させて頂いています。

　前回のお話で、

「福島市こむこむ館　わいわいホール」で開催した「Chi-Fo ありがととうコンサート」が終わり、その後、ハート工房は活動を終了。

　その後、私は、自分の勤務していた学校の音楽の授業の中に、この楽曲♪「ありがとう」を取り入れて学習活動を行っていましたが、２０１２年（平成２４年１０月）

ある大きな特別支援教育の研究大会の中で、私が担当していた音楽の学習グループが生徒さんのメッセージを発表する「未来への絆」に出演することになりました。そして、本番の日を迎え、いよいよ♪「ありがとう」合唱～私のありがとうの発表～

へと進んで行きました。

今日は、そのお話の続きを書かせて頂きますね。

　２０１２年（平成２４年)１０月１１日（木）場所は福島テルサ　FTホール

１４：００～１４：５０までの50分の発表！

　いよいよ♪「ありがとう」合唱～私のありがとうの発表～になりました。

練習通り、生徒さんがひとりずつ中央マイクのところに進み、「自分のありがとうの思い」の発表を始めました。私はピアノで♪「ありがとう」をBGMとして静かに演奏しながら、生徒の皆さんの様子を見ていました。

　みんな、誇らしげに堂々とマイクの前で「自分のありがとうの思い」を発表していました。中には、緊張のあまり声が裏返ってしまい予定していた話の一部がとんでしまった生徒さんもいましたが、それは、観客の皆さんには気づかれることがない範疇のこと。なんら問題はありませんでした。大丈夫です。

　私が感動したのは、生徒の皆さんが、それぞれ自分のありがとうの思いを発表して、お辞儀をした時に湧きおこった観客の皆様からの暖かい拍手でした。ひとひとりの生徒さんの発表に観客の先生方からおしみのない暖かい拍手が自然に湧きあがり生徒さんを称えて下さっていました。

　生徒さんたちの発表はひとりづつ、練習通り、厳粛に堂々とスムーズに進んで行きました。そして、最後にお話する女子生徒さんの番になりました。彼女はこのチームのリーダのような存在で男女ひとりずつMCをお願いしていた女子の生徒さんです。

　彼女が静かに語り始めました。ご両親やご家族へのありがとうの感謝の思いでした。「いつも恥ずかしくて面と向かっては言えないけれど、自分が困っている時や苦しんでいる時に、いつもそばにいてくれてありがとう。私を生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう」（実際はもっと長いメッセージでした）というような内容でした。

　彼女のこのメッセージを私は練習で何度も聞いていましたが、いざ、本番で彼女の心のこもった「ありがとう」のメッセージを聞いた時には、胸にぐっとこみ上げてくるものがありました。彼女のメッセージには彼女の言霊が宿っていました。言葉には力がある！と改めてひしひしと感じました。

　そして、彼女のメッセージが終わり、彼女のMCの進行で楽曲♪「ありがとう」の合唱に入りました。彼女のMCの言葉に「皆さんおひとりおひとり自分のありがとうがあると思います。その思いを重ねてありがとうのところを一緒に口ずさんで頂けたらうれしいです。」という一文があり、観客の皆さんも、この♪「ありがとう」は初めて聴く楽曲であったとは思いますが、何回も繰り返す「ありがとう」「ありがとう」ところを、静かに口ずさんで下さいました。

　そして、発表している生徒さんたちと会場の観客の皆様とがひとつになることができた素晴らしい発表となりました。生徒さんたちはこの大きな舞台としっかりとやり遂げました。

　ステージの幕が下りました。すべての発表が終了しました。

　校長先生と事務局で中心になっている担当の先生が、ステージに駆けつけて下さいました。「良かったよ～」「良かったぞ～」と口々に興奮した様子で、私に言葉をかけて下さいました。私は、私の全ての力を使い切り、ただただ、ただただ、呆然としていました。そして、おふたりのお言葉を聞き、心から「終わった。良かった。」としみじみと思ったのでした。

　後日、会場で聴いて下さった先生方のアンケートが届きました。

そのアンケートには、発表に参加した生徒の皆さんへの暖かい励ましや賞賛の言葉がたくさん書かれていました。

　被災した福島の生徒さんたちから、かえって自分たちが、希望や元気、勇気をもらいましたということが書かれていました。また、なにより一番多かった感想が「ありがとうの発表に感動して涙がでました」というものでした。生徒さんたちの礼儀正しく堂々と自信をもって発表する態度なども賞賛されていました。

　音楽の授業でこのアンケートを生徒の皆さんにお伝えしましたが、みんなひとつひとつのメッセージにきちんと耳を傾け心から喜んでいました。感動して泣きだす生徒さんもいました。「みんなは、みんなの思いを分かってくれる素晴らしいお客様の前で発表できた！この素晴らしい体験！そして、この喜びを忘れないで下さいね！」「そして、この発表が成功できたのは、みんなの努力の成果だけれど、多くの皆さんの暖かいサポート、支えがあったことを忘れないで下さいね！それこそ、ありがとうだね！」と生徒さんたちと語り合いました。午後の音楽室は、和かい暖かい光に包まれていました。

　この大会は特別支援教育の研究大会なので、観客の皆様は特別支援に携わっておられる先生方です。私は、生徒の皆さんがそれぞれのありがとうの思いを向けている、生徒さんのご家族の方々や学園の先生方、バスの運転手さんなどにもきいて頂けたらきっととても喜んで下さるだろうなぁと思ったりしたのでした。（この後、校内の学習発表会で、選択音楽の発表があり、ご家族や学園の先生方への、生徒さんたちの思いを伝えることができました）

　心を込めた「ありがとう」は、心を込めた「ありがとう」に繋がる。プラスの思いは更なるプラスの思いを呼び起こし、幸福感や肯定感に繋がっていく！

　そして、このお話はさらに続きます。次回、このお話のつづきを！

もし、よろしければ読んで頂けたらうれしいです・・・・・つづく

今日も♪「ありがとう」の歌詞を掲載させて頂きます。１番、２番、３番まであります。歌詞を読んで頂けたらありがたいです。

　　　　　　　　　　　　　　　　ありがとう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　作詞・作曲　渡辺千穂

１　あなたの小さなその手に眠る

　　かすかな希望の光を見つめて

　　哀しみに染まる時を超えて

　　あなたへの愛を呼びかけるよ