我が家の看板犬 渡辺光くんの年齢は、たぶん14歳。人間でいうと75歳。
たぶんというのは、光くんは、実は、あの東日本大震災での被災犬です。
縁あって、我が家の家族になってから、7年。そして、我が家に来た時に、獣医さんに見ていただき、歯の状態などから考えて、おそらく7歳かなということだったので、
たぶん14歳。
前の飼い主さんはわかりません。本当にあの時は・・・・・・・・・・。ちょっと辛くなるから、あとは書けません。
とにかく、縁あって、みなしご救援隊さんから我が家に家族として迎え入れました。
私は、この県北の地で、第2の犬生を歩めと、希望の光の光から、渡辺光という人間みたいな名前を命名したのでした。通称ピカちゃん。
我が家に来た時のピカちゃんは、私が朝、車で出勤する時に、必ず悲しそうに鳴いていました。それが、しばらく続きました。どのくらい続いたのか記憶にないのだけれど、気が付いたら鳴かなくなっていました。私が、毎日、必ず帰ってくることがわかったからだろうと思います。
ピカちゃんにとっては、あの日、何が起こったのか全く分からず・・・・・・。辛かったよね。ピカちゃん!
あの日、何を見たのだろう?
何を聞いたのだろう?
そして、何を思ってさまよったのだろう?
ただ、すごく人になつく、優しい性格だから、きっと愛されて育てられていたのだろうと思います。お散歩の時に、身体の大きなおじいさんを見ると、じっと目で追ったり、クンクンと鳴いたりするから、前の飼い主さんはそんな感じの方で、前の飼い主さんがきたと思うのかな?その度に、なんか胸がキュッーとせつなくなります。犬は忘れないのですね。
ピカちゃんは、こちらの生活にすっかり慣れて、ご近所の皆さんから「光くん」「ピカ
ちゃん」と言葉をかけてもらったり、なでなでしてもらったりして、幸せに生活しています。
ただ、老化がすすみ、眠ることが多くなったり、歩行の際に、後ろ足が伸びてしまったりすることがあり、少し心配しています。夜は、我が家の中に入り、居間で寝ます。猫さんたちと交流して、それはそれで刺激となり、結構いい感じです。
ピカちゃん、音楽教室の看板犬として、もっともっと長生きしようね!
渡辺光として立派に看板を守ってね!