福島市のピアノ教室「にこにこ千穂 音楽教室 Sun Sing Smile」

福島市でピアノ教室をしております渡辺千穂です。元特別支援学校音楽科教諭の経験を生かし丁寧なレッスンを行っています。

音楽の授業でみんなで歌詞づくりに取り組んだ思い出! part2

    今日は、朝からお天気!でも、朝夕の気温はめっきり低くなり、日に日に秋が深まっていく感じですね!我が家のお庭の山茶花は、昨日、花が一輪咲きました。そして、今日、更に開花!その花の美しさに、はっと、見とれてしまいます!

 

 

 さて、今日は、火曜日。“私の思うこと”など、つれづれなるままに書いております。最後までお付き合いいただけたら、うれしいです。

 

 私は、特別支援学校の音楽科の教師として33年間勤務しました。その教師時代に

感じたことや気づいたことなどについて、つれづれなるままに書かせて頂いております。そして、前回、その音楽の授業の中で、みんなで歌詞づくりに取り組んだことについての思い出をお話させて頂きました。今日は、その前回のつづきを書かせて頂きます。

 

 前回は、生徒の皆さんの純粋な心とホワイトボードいっぱいのあふれる彼らが発した言葉の数々に感動しつつも、「みんなで歌詞をつくる」という、私が、今までやったことがない未知の活動に対して、これから先どうしたらよいか?というやりがいのある課題を前に、うれしい悩みを次回の授業までの宿題として頂いた。

 

というところまで書いたのでした。そうなんです!

 私は、本当はどうしたらよいのか途方にくれました。毎日毎日考え続けました。期限は一週間!でも、考えても考えても、まったく良いアイデアは浮かびませんでした。

 

 そして、とうとう、当日を迎えました。いつものように5校時まで私が担任していたクラスの授業をして、6校時、音楽の授業をするために、音楽室へ向かいました。授業の始まる少し前に音楽室に着きました。いよいよです!どうしよう!私は、この時も、まだ、考えていました・・・・・!

 そして、授業が始まる本当に数分前に、ありがたいことに、いきなりアイデアが降りてきました。

 

 そうだ!そうすればよいのではないか!そうか!

 私は、自分の趣味で作詞や作曲の活動をしています。別に、作詞家でも作曲家でもないので、本当に趣味です。ですが、その趣味の中でも、作詞をする際に、どうするかというと、とにかく、自分の頭に思い浮かんだ言葉を紙に書いていく。どんどん書いていく。流れを止めない。とにかく、浮かんだ言葉を書いていく。そうして、出てきた言葉を眺めて、今度は、言葉のグループ分けをしていく。なんとなく、似ている言葉を集めて、分類していく。そうして、グループ分けした言葉の中から、テーマにあっていると思う好きな言葉を選んでいく。ということをやっていたことに気づきました。

 

 そうだ。そうであれば、生徒の皆さんから出てきたあふれる言葉の数々を、まず、グループ分けしてみたらよいのではないか?その中から、みんなで使いたい言葉を選んでもらおう!

 

 これは、もうひらめきでした。残りの数分の休み時間の間に考えついたことです。やった!なんとかなる!私は、少し安堵しました。

 

 そして、授業開始の鐘がなりました。まず、若い先生が、前回の授業を振り返るお話をして下さり、そして、「では、千穂先生、お願いします。」と私にバトンを渡して下さいました。

 私は、今さっき降りてきたアイデアをもとに、お話を始めました。でも、これが、授業の中でどのような流れになるのか、自分でも皆目見当がつきませんでした。

 

 とにかく、この数分の短い時間で考えた、同じような言葉を集めてグループに分けるということを、生徒の皆さんに説明しながら、ホワイトボードに実際に書き記していきました。確かに数グループに分かれ、すっきりしてきました。

 

 簡単なグループ分けです。例えば、動物、花、自然、見に見えない言葉(友情、愛情、勇気、元気などなど)色・・・・。また、形容詞や副詞なども分けてみました。

 

 そうして、さあ、このグループからどの言葉を選ぶ?といった具合でした。みんないろいろお話してくれました。なので、言葉があっちこっちに飛び、そして、字が下手な私なので、ホワイトボードは、矢印やらも行きかい、ぐちゃぐちゃになりました。

 

 でも、この授業の中で

 輝く太陽 輝く笑顔 笑顔大好き みんな大好き

 

というこの4つのフレーズが出来上がりました。まさに奇跡でした!

すごい!と思いました。こんなフレーズができるなんて誰も想像すらしていなかった!

みんなで感動でした!なにより一番、私がびっくり!しました。

 

 生徒さんの中には、このような活動が苦手な方もいたと思いますが、そのような方でも、歌詞づくりの流れをとても肯定的にとらえ、笑顔で参加していました。得意な人はとても楽しそうに生き生きとした表情でどんどんお話していました。

 とにかく、みんな、今までやったことがない歌詞を作るという未知の活動に好奇心興味でわくわく、わいわいしながら、最後まで、その良い流れがとどまらずに続いたという印象です。

 

 私は、以前、ヒット商品を生み出している小さいおもちゃ会社の、商品開発の会議の様子をテレビで見たことがありました。

 社長さんと数名の社員の方々で、自分が考えてきたアイデアをそれぞれ出し合っていました。それは、それは、とても楽しい和気あいあいとした会議で、みんなで自分のアイデアも他人のアイデア面白がっていました。社長さん自らが、誰でも笑ってしまうような「それはいくらなんでも商品にはならないでしょう」というアイデアをだして、社員の笑いを誘っていました。

 そして、社長さんがインタビュー「こうして楽しい雰囲気が商品開発にはすごく大事で、自分もあえておかしな物をだして、社長がこんなのを出すんだから、どんなアイデアをだしても大丈夫!という雰囲気を作ります」と笑顔で語っておられました。ちょっとしたことでも、それから連想して、なにかが生まれる!それが大事!ということを語っておられました。肯定感しかありませんでした。

 そうだ!肯定感だ!と思いました。あの授業があんなに楽しく、ワクワクしながら、

未知なる歌詞を創作できたのも、まさしく、これだったと思います。

 

 輝く太陽 輝く笑顔 笑顔大好き みんな大好き

よくまあ、このようなフレーズがでてきたものだと今でも、信じられない!

私にとっては奇跡でした!

 

 そうして、これから、また、歌詞づくりは続いたのでした。そうして、必ず、未知なる創作には、生みの苦しみもあります。でも、だから、完成した時は、余計にうれしいのですね!

 そして、そのお話は、また来週お話させていただきます。

 

                              次回につづく!

 

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 今日もご覧いただき、ありがとうございました。それでは、また、明日!

※私が作詞・作曲した「♪ありがとう」という楽曲をYouTubeに公開しました。もし、よろしければ、お聴きき下さい。こちらをクリックして下さい!https://youtu.be/otw7Icwmlfs

  

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