今日は、２０代の男性の方の声楽のレッスンがありました。この方は、先日、お母さんと元担任の先生とご一緒に来て下さった方で、私が教師時代に音楽を教えた生徒さんです。
福島駅から北沢又駅まで福島交通のバスで来て下さいました。今日は、お母さんとおふたりで来られ、お母さんが、バスの降りる駅の確認や音楽教室までのルートの確認などを、ご一緒になさって下さいました。お母さん、ご協力ありがとうございました。
声楽のレッスンでは、まず、首や肩を動かす軽い準備運動を行い、姿勢を整え、複式呼吸をゆっくりと数回行ってから、発声練習を行いました。
発声練習では、ピアノの音をよく聴いて、音の階段を意識して、音程を整えます。また、口の開け方を意識して、喉の奥を広げ発声します。発声には、腹筋や背筋の力がとても重要になりますが、まず、下腹部を意識するようにします。などなど、発声の基本を、まず行って頂きました。これは、学生時代の音楽の授業の中で、必ず最初に行っていたことでした。
そして、きちんと覚えておられました。素晴らしい！
歌は、ご本人の希望で、学生時代に練習した楽曲「福島 明日へ」「ありがとう」を歌唱しました。「福島 明日へ」は、彼の先輩の生徒さんたちが、震災後に、音楽の授業の中で、「みんなで福島の未来へ向かって、力を合わせて頑張っていこう」という気持ちを込めて作詞したものに、私が作曲した楽曲です。後輩の皆さんが、歌い継いでくれていて、それで、彼も、コンサート等で歌い、覚えていてくれました。 「ありがとう」は、私が作詞・作曲した楽曲ですが、この歌も、授業の中で、皆さんに歌って頂いていました。覚えていて頂き、とてもうれしかったです！
「ありがとう」では、♪ありがとうという言葉を何回も繰り返しますが、どの♪ありがとうも、彼の心のこもった♪ありがとうでした。このように歌を大切に歌って下さり、とてもうれしく思いました。歌心を感じることができました。次回は、少し音程の確認と歌詞の確認をしていきたいと思います。
歌を楽しもうという気持ちに溢れていて素晴らしいと思います。次回、また、お待ちしています。これからも、楽しくレッスンしていきましょうね！
沙羅双樹の花のつぼみ！
