福島市のピアノ教室「にこにこ千穂 音楽教室 Sun Sing Smile」

福島市でピアノ教室をしております渡辺千穂です。元特別支援学校音楽科教諭の経験を生かし丁寧なレッスンを行っています。

今日は、ピアノソナタ第8番悲愴第3楽章弾きました!

 今日は、晴天。気温33℃。夏日でしたね!皆様、お変わりありませんか?

カントリーの我が家は、夏日ではあるけれども、爽やかな風が時折吹いたりして、半袖で過ごしていれば、さほど暑さは気にならない感じでした。

 

 というわけで、このような天気の良い日には、午前中に、掃除、洗濯など気分よくこなし、午後からは、ピアノの練習に励みました。今日は、なんとも、ベートーヴェンを弾きたくなり、楽譜を引っ張り出して、ピアノソナタ第8番悲愴の第3楽章を弾きました。

 

この楽曲には、思い出があります。私が中学生の時に、母が、自分が勤めていたデパート山田で、ステレオが安く売りだされていたのを知り、ワクワクしながら購入しました。

 

 当時住んでいた、ちびまる子ちゃんの家のような市営住宅に、そのステレオが届いた日の、母の華やいだ表情をとても良く覚えています。我が家にステレオがやってきた!私もとてもうれしかった!

 

 それで、母が、大好きだったクラシックのレコード(当時はレコードです)を買ってきて、ずいぶん聴きました。母は、まず、ショパン、そして、ベートーヴェンピアノ曲のレコードを買い求めてきました。「月光」「悲愴」「熱情」の3大ソナタの中から、「月光」「悲愴」が入った、確か、ルービンシュタインの演奏のレコードだったと思います。母と一緒に私も、このレコードを何回も聴きました。なんて素晴らしいんだろう!!!感動という言葉しかありませんでした。ピアノを習っていた私は、いつか、この楽曲を弾けるようになりたいなぁと夢見たものでした。

 

 第3楽章 Rondo Allegro  なんとも、やるせない、切ない旋律に、心の中の柔らかい場所がギュッ~としめつけられそうになります。学校の音楽室に飾ってあるベートーヴェン肖像画は、なんだか怖い気難しい印象を与えますが、このような美しい旋律を生み出し、素晴らしい楽曲を作曲した天才!改めてベートーヴェンの偉大さを感じます。

 

 1770年ボンに生まれ、1827年ウィーンで没するとありますから、ベートーヴェンが活躍していた時代は、日本では、江戸時代。そして、ベートーヴェンが亡くなってから、191年が経過したんですね!

 

 191年たった未来で、まさか、ヨーロッパから遠く離れた日本の、しかも、カントリーに住んでいる一般庶民の私が、この楽曲を弾いて、ものすごく感動しているなんて、ベートーヴェンは、想像もしなかったでしょうね!

 

 他の作曲家の方々もそうですが、楽譜を残して下さったことに、とても感謝しています。楽譜があるからこそ、その素晴らしい楽曲に触れることができ、演奏する喜びを味わうことができます。そして、その楽譜の中に、作曲家の魂が込められているように私は感じます。時間と空間を超えて、その偉大な作曲家に触れる喜び!贅沢な幸せ!をしみじみ感じています。

 

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