福島市のピアノ教室「にこにこ千穂 音楽教室 Sun Sing Smile」

福島市でピアノ教室をしております渡辺千穂です。元特別支援学校音楽科教諭の経験を生かし丁寧なレッスンを行っています。

耳順がう(みみしたがう)!

 今日は、朝から曇り空。そして、雨になってしまいました。少し肌寒く、体調管理が大変ですね。皆様、風邪等ひきませんように!

 

 さて、今日は、私の好きな言葉をお話させて頂きます。論語の中の言葉です。

私は、論語を読むような教養人では全くありませんが、たまたま、手元に、斎藤孝さんの「50歳からの音読入門」があり、パラパラとページをめくると、学生時代に国語の授業で習った有名な、孔子の言葉が書かれていました。

 

子曰わく、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って、矩を喩えず。

 

斎藤孝先生の現代語訳として、「私は、十五歳で学問を志し、三十にして独り立ちした。四十になって迷わなくなり、五十になって天命を知った。六十になり人の言葉を素直に聞けるようになり、七十になって思ったことを自由にやっても道を外すことはなくなった」とありました。

 

 私が、とても、気になったところは、「六十にして耳順がう」です。斎藤先生の解説は、人間、年をとるとガンコになっていくものであるが、だからこそ六十歳の身には、「素直になろうよ」という孔子の言葉が響くという旨のことが書かれていました。

 

 私は、四十歳では、全く不惑ではなかったし(惑ってばかり・・・)、五十歳では、天命を知るなんて、いやいやまだまだ・・・でしたが、この「六十にして耳順がう」は、全くその通りだと思いました!確かに、今までの自分のスタイルがあるし、やってきたという少しの自負もあり、ガンコに固まってしまうというのは本当だなぁ~と痛感します。だからこそ、「六十にして耳順がう」「素直になろうよ」という孔子様のメッセージは、心にとてもずっしりと届き、響きました。そうだ!その通りだ!

 

 なので、生活全般で、苦手で、出来ないことを、私には無理と頑なに拒んだりしないで、その道のプロの方の親身なアドヴァイスを素直に聞き、柔らかい心で生活していこうと考えるようになりました。学生時代に習った時には、六十にして~など、全く興味もなく「ふ~ん」でしたが、自分がその年齢になると、しみじみと、孔子様のお言葉が心に染み入るのでした。孔子様、ありがとうございます!

 

 我が家のプリンス  レオさん 

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