今日は、昨日の肌寒さが嘘のように、晴天!青空!気温25℃と清々しい一日でした。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
青空に咲く梨の花はとてもきれいです!
さて、今日は本の話題を少し・・・・。私が、身近に置く本として、「日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らし」(文 白井明大 東邦出版)と「学校でおぼえた日本の名詩」(彩図社文芸部編纂 彩図社)があります。この2冊は、すぐに見ることができるように、いつも手を伸ばして届く範囲の場所に置いています。「学校でおぼえた日本の名詩」は文庫本なので、リュックの中に突っ込んで出かけることもあります。
「学校でおぼえた日本の名詩」は、その名前通りに、中原中也、宮沢賢治、高村光太郎、島崎藤村、金子みすゞ、萩原朔太郎など名立たる詩人の皆様の、たぶん、どなたでもご存知であろうと思われる、中学校や高校時代に習った詩が掲載されています。時間がある時に、開いたページの詩を読んだりしています。
私が教師時代に、国語の授業で、詩の学習を行った時に、この本の中から、宮沢賢治「雨ニモマケズ」、中原中也「汚れつちまつた悲しみに」、高村光太郎「道程」、金子みすゞ「わたしと 小鳥と すずと」、山村暮鳥「雲」を選ばせて頂き、生徒の皆さんに紹介して、生徒の皆さんに好きな詩を朗読して頂きました。
皆さん、それぞれの感性で朗読する詩を選び、みんなで朗読の発表をしました。なんか、「やっぱり、あなたはこの詩を選んだのね!」というように、なぜか、その生徒さんの醸し出している雰囲気にぴったりの詩を選んだりして、ちょっとホホウ~と心の中でニンマリしたりしました。中には、宮沢賢治「雨ニモマケズ」を暗唱して朗読した方もいて、みんなに拍手喝采されました。
私が、学校を離れる日に、その生徒の皆さんひとりひとりに、この「学校でおぼえた日本の名詩」をプレゼントしてきました。本のプレゼントは、その方の好みもあったり、自分の思いの押し付けになってしまっても失礼かなと思ったりして、あまりしませんが、生徒の皆さんが、この本を気に入った様子でもあったので、それぞれの机の上に手紙とともに、置いてきました。
それで、その朗読会で私も発表したのですが、私は、この本の中から、茨木のり子「自分の感受性くらい」を選びました。
自分の感受性くらい 茨木のり子
ぱさぱさと乾いてゆく心を
人のせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目な事の一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
びしっと、ばしっと心に響く言葉、言葉、言葉・・・・・。私の好きな詩です。
皆様は、どんな詩がお好きですか?
青空に梨の花!
近くの散歩道の桜が、まだ、頑張って咲いています!